【8回】1997夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)

【8回】1997夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)


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8回表(鹿児島実)

鹿児島玉龍高校が後半に得点を重ねまして逆転に成功しています。

さあ一点差を付けられている鹿児島実業高校の攻撃が8回の表これから行われます。

さあ一転差です。

まあ久保監督としますと一点差、二人目のピッチャー小島君、コントロール良く決まっていますがどの辺を集中的に絞っていくという指示があるのでしょうか。

 

松田「この小島君もオーバースローのストレートとカーブを主体として投げています。非常にコントロールが良いんですよね。それでコーナーコーナーを突いて非常に打たせていますよね、内野ゴロで。まあ鹿実の攻撃とすればやはりセンターを中心に叩きつけるバッティングですね」

8回の表鹿児島実業ですが、8番のキャプテン岩切から。

岩切、今日は三打数二安打。タイムリーヒット一本。

昨日の立役者、決勝点はこの人、岩切。甲子園経験です。

カーブ、ノーツー。

昨日も岩切ですが、最後決勝点なったわけですが、ああいった場面で打てるといったのは甲子園経験生きている訳ですよね。

 

松田「そうですね、昨日樟南の牧投手からセンターを中心にライト方面を狙ってましたからね」


さあノースリーです。ピッチャーは二人目の小島。

まあ、両チームに言えることですが、両チームとも二人目のピッチャーになった訳ですよね。

これ二人目のピッチャーの出来がかなり鍵になっていますね。

バントの構え、インコース決まってワンスリー。

コントロール良く決めて、ピッチャーの小島。ストレートとカーブを織り交ぜての投球です。

ストレート、ライト方向詰まっています。右の方向に新保が走って捕って。

おっと最後は転びましたがガッチリと掴んでいます新保、キャプテン。

8番岩切信哉 ライトフライ(一死)

スタートが早かったですね。

 

松田「殆どライト側の打球は押されますからね」

 

上空の風が強いです。その辺を計算して新保が走っていきました。キャプテンが掴んでワンナウト。

ただ、ピッチャーとすると今のはヒヤッとしたんじゃないですか。

 

松田「そうですね、テキサスになるような打球ですからね」

 

バッターは今日の初打席、南です。

8回の表鹿児島実業は先頭バッターの岩切がライトの新保のファインプレーでワンナウト。

二球目打ってきました、弾きました稲留。ファースト投げられません。セーフ。

9番南泰一 サードエラー(一死一塁)

ワンナウトランナー一塁です。

サードのエラーが記録。

強烈な打球を打ちまして、エラーを誘いました南。

今日の初打席が出塁。ランナーで出ています。

さあランナー出ましたよ。

 

松田「そうですね、打順がいいですからね。まあとにかく一点差ですから、鹿児島実業とすれば、この一塁のランナーをスコアリングポジションまでどうにかして送りたいですよね。」

 

バッターは吉村。尚サードは稲留から油田に代わっています。

さあ吉村ですが四打数二安打。その二安打はタイムリーツーベースヒット。当たっている人がここで打順。

そしてランナーは一塁。

一球外して一塁へ、足から戻ります。

打ちました、ファースト真正面、ベース踏んでダブルプレー、8回の表鹿児島実業ランナーを出しますが、ファーストの木村の好プレーでスリーアウト。

1番吉村光広 ファーストライナーダブルプレー(チェンジ)

当たりは良かったんですよね


松田「そうですよね、もう間一髪です。」


しかしここはファースト木村が上手く捌きました。自らベースを踏んでダブルプレーを成功させましてスリーアウト。

8回の表鹿児島実業は無得点です。

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8回裏(鹿児島玉龍)

さあ一点リード、鹿児島玉龍高校の攻撃です。

円陣を組みます。鹿児島玉龍高校。

こちらは三塁側の応援席、玉龍高校の応援席です。

その一点リードする鹿児島玉龍高校の攻撃は、二番セカンドの左近充からです。

今日は三打数一安打、先ほど6回の裏の打席はタイムリーツーベース。

カーブ、アウトコースに緩いスローカーブが決まりました。

打ち上げました左中間。センター吉村が追ってアウト。

2番左近充勝央 センターフライ(一死)

帽子を落としながらボールを捕っています。

さあここで新保の打席ですが、まだ新保は出てきていません。

先ほどライトフライの当たりありましたよね、あれを捕った時に最後ライトファールグラウンドで躓きましたよね。

 

松田「そうですね、岩切君のライトフライだったですよね」

 

あの時に、足を捻ったんでしょうか。

 

松田「ちょっと捻挫したんじゃないでしょうかね」

 

その新保が足を負傷ということで治療でタイムが取られています。

現在玉龍高校の新保の治療の為にタイムが取られています。

まあ今大会ですが86チームが出場しました7月6日に開幕しました。県立の鴨池球場が改修の為、今年は市民球場と伊集院球場で試合が行われまして、伊集院球場は4回戦まで使われました。雨の為に日程が3日程延びまして今日が決勝ということですね。

 

松田「結局3日延びましたよね」

 

今年は市民球場で決勝が行われています。

さてここ5年間の夏の大会の優勝校ですが、去年が現在戦っている鹿児島実業高校でした、そしてその前平成7年は鹿児島商業高校、松田さんの出身校ですよね。そして平成6年が樟南高校、平成5年が樟南高校の前身の鹿児島商工高校でしたよね。その前も鹿児島商工高校で3年連続で湘南が所謂甲子園に出た訳ですよね、夏の甲子園。

その時の成績ですが、鹿児島実業高校、去年がベスト8、そしてその前の樟南が準優勝と、まさに鹿児島のレベルがグーンと上がったわけですよね

松田「そうですよね、その後に鹿児島実業高校が春の甲子園で優勝してますからね、鹿児島県の高校野球のレベルというのも、全国的に上の方になりましたよね。まあ去年の優勝の実業ですよね、完全な下窪投手と林川バッテリーが柱が出来てましたからね。」

 

バッテリーというのは大事ですよね、その前の樟南も福岡、田村のバッテリーがありましたね。

今日も久保監督に話を聞いた所ですね、やっぱりバッテリーを作るのは難しいと、バッテリーが出来てくれば、甲子園でもいい戦いが出来るとお話しされていたんですよ。

 

松田「そうですよね、高校生活、野球生活も入学して二年と三か月位なんですよね、その間体力づくり、フォームとか指導していくわけなんですけど、短期間ではなかなか成長しませんよね」

さあ治療を終えた新保が左バッターボックスに向かいます。

治療を終えた新保、ワンナウトランナーは無し。

インコース直球、ストライク。初球は直球から、南。

高め、さあ足を怪我した後遺症があるか、新保。

すっぽ抜け、大きく外れました。やや今のは指のかかりが悪かったんですかね。

 

松田「そうですね、どうにかして新保君のタイミングを外そうと投げてますよね」

 

インコース引っ張った、ファーストライナー抜けました。

3番新保大輔 ライト前ヒット(一死一塁)

ライト前ヒット、足を怪我した新保がライト前ヒット。ワンナウトランナー一塁です。

 

松田「今、新保君、走るところを見ると、痛そうな走り方はしていませんでしたよね。」

 

さあ川田が左バッターボックス。4番川田。

打ちましたが風に押されている、バックしてバックしてフェンスについた、アウト。

新保がタッチアップスタート、セカンドにボールが送られる、セーフ。

4番川田勝 ライトフライ(二死二塁)

足を怪我しているとは思えないガッツですよね。

 

松田「そうですね、今のはライトフライもですね、深かったですよね」

 

かなり大きい当たりでした、フェンス寄り。フェンスに付いて捕るような当たりでした。

これ、風にかなり押し返される当たりでした。風が無かったら入ってましたね。

 

打ち上げました、詰まっています、新屋が来るが落としています。

セカンドランナーサードを回った、新保がホームイン。今ボールが内野に返ってきました。記録はヒット。

5番木村智明 ライト線タイムリー二塁打 8-10(二死二塁)

得点は10-8、二点差、これも風に押されました、風に戻されました。

詰まった当たり、木村が気力でもって行きました。

 

松田「まあ外野手は深く守っていますからね」

 

さすがですね、その前の川田の時の新保のタッチアップが効いているわけですね。

バッターは田村、今日の成績は二打数一安打、その一安打はホームラン、その後はフォアボール、デッドボール。

ランナーは二塁。

危ない、ここで一回キャッチャーがタイムを取ります。

さあ8回の裏鹿児島玉龍高校が、一点を追加、木村のタイムリーヒットによって10-8としています。

 

三遊間、ショート深いところ弾いています。セカンドランナーサードを回った、レフトからボールが返球されるホームイン。

そしてセカンドへボールが送球されてアウト、タッチアウト。スリーアウト。

6番田村広人 レフト前タイムリーヒット 8-11(二塁タッチアウト→チェンジ)

しかしこの回、さらに2点追加11-8、鹿児島玉龍高校、3点のリードと変わっています。

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