【6回】1997夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)
6回表(鹿児島実)
まあ五回まで終わった訳ですが松田さん、まあ8-7と、ここに来て鹿児島玉龍高校が追いついて来た訳ですよね。
後半ちょっとわからくなってきましたね。
松田「そうですね、杉内君がですね、7点差を、自分がフォアボール、デッドボール出してですね、満塁で打たれる、ということなんですね、それが大量点に繋がった訳なんですけど、それにしても玉龍の打線がですね、ここまで追い上げるというのは非常にいいですね」
いいですね、まあ連打連打という形ですから、この連打が今年の鹿児島玉龍の強みでもありますよね。
松田「まあ昨日に続いてですね、これだけ玉龍打線がですね、連打で点数を取るというのは本当、後半に来て初めて知りました。」
こうなりますと後半どの辺が見所ポイントになってきますか
松田「そうですね、これから実業の杉内投手はですね、非常に連投ですから、船川君は変わりましたけれども、やはり杉内君のピッチングは見ものですね。」
6回の表鹿児島実業、一番の吉村からです。
キャッチャー田村が立ち上がりました。ここはコールドスプレーをかけて貰っています。さあ変わったこの二人目の小島なんですが印象はどうですか。
松田「そうですね、変わった時はですねちょっと一本打たれましたけど、後は三者凡退で切り抜けておりますよね」
5回が三者凡退、4回が三人でバッター終わっています。
松田「そうですね、ダブルプレーしましたからね」
その小島、今日の二人目のピッチャーです。
サードが取りに行きます、稲留捕ってファーストへ、逸れました、足が離れてセーフ。
1番吉村光広 サード内野安打(無死一塁)
ヘッドスライディング成功。
吉村が俊足を活かしまして、相手エラーを誘って、ノーアウトランナー一塁。
さあ先頭バッターが出ました。一点差、鹿児島実業高校が僅か一点のリードを取って鹿児島実業の攻撃。
先頭バッターが出て、二番の和田が左バッターボックス。
今日この和田ですがフォアボール、そしてライト前ヒット、これがタイムリー。ノーアウトランナー一塁。
サードが前進。カーブ初球決まりました。
バントの構えを見せましたのでピッチャーファーストサードが前進してきました。
また夏の強い日差しが照りつけ始めました鴨池市民球場です。
アウトコース一球見送っています。
バッター和田。上手いバントを見せましたセカンド見てからファースト送球。
送りバント成功。ワンナウトランナー二塁です。
2番和田龍一郎 ピッチャー送りバント(一死二塁)
きっちりと和田がここでバントをしてきてワンナウトランナー二塁です。
そしてバッターは三番本村、ショートの本村が入っています。
今日は、三打数二安打、タイムリーヒット一本。
11本打っている鹿児島実業の初ヒットがこの人。
初球はアウトコース。
ランナーは二塁で得点のチャンス。セカンドランナーは吉村。
インコース打ってきましたがこれはファウル。
こちらは一塁側鹿児島実業の応援席です。
さあ、ワンエンドワン、カーブ、打ってきましたライト方向。右中間破るか、新保が追ってセカンドランナータッチアップ。
スタート。ボールは今内野に返ってきますが、サードにボールは送られません。
タッチアップ成功。ツーアウトランナー三塁とします。
3番本村敏幸 ライトフライ(二死三塁)
まあ、いい当たりでしたがね今の。
松田「そうですね、今風がですね、ライトからレフト方向に吹いていましたね、それでやや打球が押されましたよね。」
上空の風は強い風、この風に追われまして、右中間に球が流されましてこちらに戻ってきました。
バッターは代打馬場口です。
4番の久保に代わって馬場口が右バッターボックス。背番号3、出水商業戦では二打数二安打、そして加治木戦では代打で出まして一打数ノーヒット。鹿児島実業が動いてきました。4番バッターを代えてきています。カーブインコース。高め。
この馬場口という選手ですけどね、秋の大会、春の大会と四番を打っていた訳ですがよね。
松田「そうです、このNHK大会でも四番を打ちましてね、レフトホームランを打ちましたよね。」
打ちました詰まった当たり、左中間の方向にセンターの川田が守りを変えてアウト。スリーアウト。
ランナー二塁残塁。川田が追いつきました。
4番代打 馬場口 センターフライ(チェンジ)
6回裏(鹿児島玉龍)
得点は8-7、玉龍高校がこれから一点差を追います。まず先取点は鹿児島実業でした。
まず2回の表に4点を入れて、その裏玉龍高校はすぐに2点返し、2点差、しかし3回の表鹿児島実業が4点を入れて、8-2と6点差にしましたが、5回の裏、稲留の走者一掃スリーベースがありました。そのシーンです。
打球が速かったですよね。このセンターを抜けるヒットになりまして、これが走者一掃のスリーベースヒットになります。
これで3点が入りまして、8-7、一点差になっています。
さあ一点差を追います、6回の裏、玉龍高校の攻撃、バッターはラストバッターの山下から。
そして先ほど代打で入りました、鹿児島実業馬場口はそのままファーストに入ります。ファーストは久保に代わって馬場口。馬場口がファーストに入っています。
初球セーフティバント、ファウル。
今日山下の成績ですが送りバント成功、サードのエラーを誘いまして出塁、これが二打席目。そして今立っていますこちらが三打席目です。
インコース胸元。際どい所といいますが、バッターに近目に入りました。
さあワンエンドワン、ここは見送ってきます。
昨日182球とかなりの球数を投げましたその杉内が今日は先発。そしてこの6回、まだ投げています先発。
スライダー外れました。一点差に詰め寄った6回の裏の玉龍高校の攻撃です、ここで一回タイムを取ります。
松田さん、ここで一点差に詰め寄った訳ですよね、この6回の裏、玉龍高校としますと、この先頭バッター山下大事にしたいですよね。
松田「そうですね、この山下君も足が速いし塁に出たらですね、色々な面で非常に活躍出来ますからね」
空振り三振。ワンナウト。
9番山下浩平 空振り三振(一死)
先頭バッターの山下をカーブで空振り三振、打ち取りました杉内。
空振り三振、これが5つめです、5つの空振り三振を記録している杉内。
一番に返って泊。レフトの泊。今日の成績、ライトフライ、セカンドのエラー出塁、デッドボールです。
まあ玉龍としますとね、鹿児島玉龍高校、下位から始まりましたが、この山下、泊というバッター怖いですよね。
松田「そうです、この二人がですね、塁に出たら非常に活躍するんですがね」
先ほどの5回の裏の猛打もこの人が出塁、泊からでした。
アウトコースに直球、勢いのある球を決めました杉内。
先ほどもですね、玉龍高校ですが、先ほどの山下から始まったんですが、山下倒れた訳なんですが、その後、泊がデッドボールを貰いまして、それからでしたよね。
松田「そうです、デッドボール、フォアボールです、そしてヒットが出てですね、大量点に繋がりましたよね」
まあそれだけこの泊、このバッター何とか出したい所。
ライト方向右、ライト線寄り、新屋が取りに行きます。打ったバッターは一塁回って二塁へ、今ボールが返ってきます。
1番泊義郎 ライト線二塁打(一死二塁)
ツーベースヒット。さあその泊が出ましたね、カーブを上手く持っていきました、バットの先の方でしたよね。
松田「そうです、まあ腰が残ってるもんですからね、バットが付いていくんですよね」
ライトの右、新屋の右を抜けるヒット、ライトライン寄りにヒットを打ちました。
そしてバッターは左近充。左近充今日はファーストのエラーで出塁、ピッチャーのエラーで出塁、そしてフォアボール。
初球はインコースボール。
6回の裏、鹿児島玉龍高校がワンナウトランナー二塁と同点のランナーが二塁です。
さあ同点のチャンス、高めボール。ノーツー。ランナーは二塁、俊足の泊。
スコアリングポジションにランナーを進めています。
6回の裏、鹿児島玉龍高校の攻撃です。同点のチャンス。
バッターは左近充。これは決まりましたワンツー。
そして次のバッターは新保。
直球インコース、際どいボール。
良く見てきました左近充。先ほどの泊もそうだったんですが、ここはストレートは捨てていますか。
松田「打ってくると思うんですがね。」
打ちました、ショートの頭上を抜けました、左中間にボールは転がっている。
長打コースだ、セカンドランナーサードを回った。打ったバッターも一塁を回っている。ホームイン。
今、センターがボールを取って内野に返ってきました。打ったバッターはセカンドストップ。
8-8の同点。
2番左近充勝央 左中間タイムリー二塁打 8-8(一死二塁)
6回の裏、鹿児島玉龍高校が左近充のタイムリーヒットによりまして、同点に追いついています。
そのシーンです。インコースの直球。
松田「まっすぐでしたね」
左中間を破りました。セカンドランナーの俊足を活かした泊がホームイン。
松田「まあしかし泊君がランナーに出たから、こういう球が来たんですよね、」
さあここに来て同点です、6回の裏、鹿児島玉龍高校が同点です。
盛り上がります、三塁側応援席。
尚もランナーは二塁でこの人、三番の新保がバッターボックス入りました。
第三打席にタイムリーヒットを放っています新保。
初球はカーブから。
三塁側の応援席からは新保コール。
カーブ、ピッチャーの足元を抜けましたセンター前ヒット。
セカンドランナー俊足の左近充が三塁を回ってホームイン。
打ったバッター新保はガッツポーズ。
逆転成功。
六回の裏鹿児島玉龍高校、新保のタイムリーヒットによりまして、セカンドランナー左近充がホームイン。
3番新保大輔 センタータイムリーヒット 8-9(一死一塁)
逆転に成功しています。
ここで一塁側ダグアウト、久保監督が出てきまして背番号20を付けています、南をマウンドに上げます。
ここでピッチャー交代です。
六回まで投げました、杉内を降板させます。
背番号20を付けている南がマウンドに上がります。
背番号20南。
鹿実:投手交代:南泰一
ここで内野手が集まりまして、内外野が集まりました。ここで二人目のピッチャーを送りました久保監督。
二人目のピッチャー南です。三年生のピッチャー右サイドスロー。
出水商業戦にリリーフで登板。一回を投げています。
杉内は5回と三分の一を投げまして降板です。
しかし、よく投げましたよね。
松田「そうですよね、あの前半は点差によってよく投げましたけれども、中盤になって疲れが見えたようですね。」
得意のカーブですか、なかなか決まらなかったですよね
松田「そうですね、5回に5点取られた後、6回に泊君がツーベース、左近充君ですね、彼がツーベースを打ったところでですね、本来なら交代なんですよね。しかしバッターの新保君が左でしょ。そしてその久保監督がですね、考えたんですよね。」
左対左ということですね。バッターは四番の川田。
代わったばかりの南。カーブから打ち上げました。
ファウルです。
今日川田の成績ですが二打数一安打。フォアボール一つ。こちら逆転に成功した鹿児島玉龍高校の応援席三塁側です。
カーブ一二塁間、セカンド岩切が捕ってセカンドに送球、逸れた。
4番川田勝 セカンドエラー(一死一二塁)
ボールはレフト方向、レフトが捌きます。
ややセカンドランナー、ランナーとショートが交錯しました。
セカンド岩切捕りました、しかしショートへの送球がランナー交錯する形で逸れまして、ボールはレフト方向へ。
記録はエラー。川田がエラーを誘いましてランナー二塁一塁です。
そして背番号16を付けた本村がセカンドランナーの新保のところに行きます。
これはどういうことなんですかね。
松田「これは二塁ランナーとショートの本村君が交差したんですよね、お互い倒れたんですよ、これは進塁を与えられないかというアピールですね。」
走塁妨害ではないかということですね。
セカンドに牽制球一球送ります。
マウンドは二人目のピッチャー南。
直球インコース決まった。
鹿児島実業高校が6回の裏に逆転を許しています。
鹿児島玉龍高校、チャンス。
カーブ、ファウル。
バッターの木村ですが、三打数ノーヒット、今日の成績。
カーブ決まって見逃しの三振、ツーアウト。
5番木村智明 見逃し三振(二死一二塁)
アウトコースのカーブで打ち取りました、ツーアウトランナー二塁一塁。
今のシーンです。アウトコースいっぱい。
6番のキャッチャーの田村。
今日の初打席はホームラン。
カーブ。
タイミングが合っていません。
この田村なんですが、本来は5番を打っていたバッターなんですが、監督に聞きましたらね、キャッチャーをすることで最近疲労が出てきているので、6番に下げたと。
松田「そうですね、守りを大切にして、攻撃は他の人に任すということでしょうね。」
さあワンエンドワン。ランナーは二塁と一塁。追加点のチャンス。
インコース、デッドボール。
ツーアウト満塁です。
6番田村広人 死球(二死満塁)
そして、今度出てくるバッター、稲留。
さあこの稲留ですが、今日の初打席、走者一掃のスリーベースヒットを打っているバッターが出てきました。
今度も満塁です。
タイムを取っています。
松田「まあこの稲留君ですが、先ほど満塁で打ちましたけど、これもツーストライクワンボールの後ですからね、非常に打球も速かったですよね、カーブを打ちましたね」
初球から打ってきましたファウル。
先ほど打った球はファウル。
その稲留ですが、バッテリー間ではその辺のカーブを投げるか直球を投げるか意思疎通は出来ているんでしょうか。
松田「やはりコンビネーションですよね、」
カーブ
松田「まあこの稲留君も積極性があっていいですよね」
カーブ、ストライク。
ここは一球見送ってツーエンドワンと追い込んだ二人目のピッチャーの南。
これはすっぽ抜けボール。
松田「勝負するんだったら次の球でしょうね」
さあ先ほど走者一掃のスリーベースヒットを打っている稲留。ツーアウト満塁。
カーブアウトコース際どいボール。際どい、際どいですね。
一瞬キャッチャーも出かかりましたよね、ストライクと思って。
松田「いい球投げましたけどね」
さあフルカウント。ランナーはそれぞれ自動的にスタート。
アウトコースストレート空振り三振スリーアウト。
7番稲留真吾 空振り三振(チェンジ)
この回は鹿児島玉龍高校、2点を入れて9-8、鹿児島玉龍高校が1点のリードとなっています。